M&Aの仕事を長くやっていますと、「倒産はなんとか避けたい」「なんとか会社を再生したいが誰に相談したらいいのか?」という相談をよく受けます。アメリカでは、会社というものの考えが日本人とは異なり、単なる「箱」としてしか見ていない経営者が多いです。従業員の雇用などは、日本みたいには守られていないのも現実です。そのため、破産をしても経営者は何回でも免責を受けられますし、一発大逆転のチャンスも多々あります。かのAPPLE社も、数々の困難を乗り越えて再生しここまで成長したことはご存知だとおもいます。
 そういう考えがあるので、金になるうちに会社を売ってお金を手にして新しい事業を始めようというところから、アメリカのM&Aのシステムはできてきたのだと思います。
 しかし日本人は、「会社は家」「家族は社員」という考えが根強くあるために、どうしても会社にしがみついて最悪な結果を招くことが多いのも否めません。今まで再生のお手伝いをした経営者さんは、皆さん会社、従業員、取引先にこだわってしまい、自らの人生を犠牲にしてまで悪あがきをされている姿を沢山みてきました。
 アメリカのようにドライスティックにしなくても、日本人にあった再生の方法はいくつもあります。一緒に検討をして、最良の方法を見出し、多少の犠牲は伴うこともありますが、大切な家を守る、家族を守ることもできます。

 グローバルな目線、物事の裏側をみて分析する力、これがSGICの秘密でもあります。